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卒業生の進路データの見方:人数と分母を一緒に見る

学校案内やウェブには、大学合格実績がよく載っています。数字の読み方を知っておくと、学校どうしを落ち着いて比べられます。

約 3 分で読めます / 更新 2026-10-31

進学実績は、多くの家庭が気にしている数字です

朝日小学生新聞 2019 の調査(中学受験をした小 6 の保護者 593 人)では、受験の理由に「大学進学に有利」を挙げた人が 39.8% いました。

株式会社 one 2026 の調査(子どもに中学受験をさせた親 165 人)でも、「将来の大学受験や就職を有利に」が 19.4% でした。

気になるのは自然なことです。そのうえで、読み方にいくつかのコツがあります。

受験しないルートを考えている場合も、高校の実績を見るときに同じ読み方が使えます。

人数と分母を一緒に見る

「〇〇大学 〇名」という数字だけでは、多いか少ないかは分かりません。

卒業生の人数(分母)が違えば、同じ合格者数でも意味が変わります。卒業生数が 2 倍の学校なら、割合は半分です。

数字を見るときは、次の点を確かめてみてください。

  • 卒業生は何人か
  • 合格者数か、実際に進学した人数か(1 人が複数の大学に合格すると、合格者数は重ねて数えられます)
  • 現役(高 3 で受けた人)と既卒(卒業後に受けた人)が分かれているか
  • 推薦や、付属校からの内部進学が含まれているか
  • 何年分の数字か(1 年だけだと、年ごとの増減が大きく見えます)

「難関大〇名」を「卒業生〇名中〇名」と言い換えてみると、比べやすくなります。

高校から入学した生徒がいる学校では、実績にその生徒も含まれます。中学から入った生徒だけの数字ではない場合があることも、知っておくと読み違えにくくなります。

実績は過去の卒業生のものです

進学実績は、すでに卒業した生徒の結果です。お子さんの将来を保証するものではありません。

豊永耕平氏の研究(2019、東京大学大学院教育学研究科紀要)は、中学受験をするかどうかが、保護者の学歴や職業、住む地域などの条件と関係していることを示しています。

つまり進学実績には、学校の教育だけでなく、入学した生徒や家庭の条件も表れています。実績の数字だけで、学校の教育の力を測ることはできません。

公立中から高校受験をするルートでも、高校ごとに進学実績が公表されています。比べるときは、どのルートも同じ粒度(卒業生数と人数)でそろえてみてください。

説明会で聞いてみたいこと

資料だけでは分からない点は、説明会や個別相談で聞くことができます。

  • 合格者数と進学者数を分けて公表しているか
  • 現役の卒業生がどんな分野・学部に進んでいるか
  • 進路の相談や指導は、いつごろから、どのように行うか
  • 大学付属校の場合、内部推薦の条件と、他の大学を受ける生徒への支援

答えの内容だけでなく、数字の出し方をどう説明するかにも、学校の考え方が表れます。

このサイトでの見方

このサイトの学校ページの進学実績は、卒業生数と合わせて見てください。

数字を順位にはしていません。学校を並べる材料ではなく、お子さんに合う環境かどうかを考える材料の一つとして使ってください。

出典

塾・調査会社の調査は、その塾に通う家庭や調査に応じた人が対象です。全体の傾向とは異なる場合があります。