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受験しない選択をした家庭

中学受験をしない家庭は、東京都でも多数派です。受験しなかった理由と、その後のよかったこと・困ったことを、調査と公開記事をもとに整理しました。

約 4 分で読めます / 更新 2026-10-31

受験しない理由

東京都教育委員会のまとめ(2024 年 3 月に小学校を卒業した児童)では、都全体で公立中に進んだ子は 77.0%、私立中は 20.1% でした。

テラコヤプラス 2021 の調査(全国の小 6〜大 4 の子を持つ保護者 500 人)で、受験しなかった・しない家庭の理由は「地元の中学で十分」が 58.4% で最多でした。「小学生の間はのびのび過ごしてほしい」は 10.6% でした。

株式会社 one 2026 の調査では、自分は中学受験をしたが子どもにはさせない親(111 人)の理由は、「子どもに過度なプレッシャーをかけたくない」32.4%、「子ども自身が強く希望しなかった」25.2%、「経済的負担が大きい」21.6% でした。

迷う家庭も多くあります。ベネッセ教育研究開発センター 2012 の調査(首都圏の小 3〜小 6 の保護者)では、小 6 で受験予定の保護者の 44% 以上が「やめさせようと思ったことがある」と答えています。

4 つの典型パターン

以下は、調査や公開記事に見られる典型をまとめたものです。特定の家庭の体験談ではありません。

最初から公立を選んだ

  • 理由: 地元の中学で十分と考えた。いろいろな価値観の友だちと過ごしてほしかった(コエテコ 2025 掲載の体験談)
  • その後: 地元の公立中に進み、高校受験で進路を選ぶ
  • よかったこと: 入学後に部活を楽しんでいるという声がある(同)
  • 困ったこと: 受験する子が多い地域では、放課後に遊ぶ友だちが見つけにくいことがある(東田高志 2024)

迷ったうえで公立を選んだ

  • 理由: 子どもが強く希望しなかった。きょうだいの学費まで考えると難しかった(one 2026、コエテコ 2025)
  • その後: 公立中から高校受験へ進む
  • よかったこと: 子どもの適性を見極めてから受験でき、子ども自身の力で学校を選べる(栄光ゼミナール 2021 で高校受験を選んだ家庭が挙げたよさ)
  • 困ったこと: 「大学受験は中高一貫が有利」という話を聞き、不安になることがある(東田高志 2024)

途中で撤退した

  • 理由: 子どもが塾を嫌がるようになった(約 27%)、習い事や学校行事と両立できなかった(約 14%)(塾選 2024。受験前に塾をやめた子の保護者 65 人で、中学・高校・大学受験が混在)
  • その後: 公立中へ進み、高校受験に切り替える。撤退は小 6 の夏までなら可能という見方もある(東田高志、HugKum)
  • よかったこと: 続けたかった習い事や行事に時間を使える
  • 困ったこと: 1 年以内に塾をやめた家庭の 43% が「入塾前のリサーチ不足」を挙げている(塾選 2024)。それまでの塾代は戻らない

公立中高一貫校だけ受けた

  • 理由: 学費を抑えて 6 年一貫で学べる(6 年で約 250 万円、インターエデュの概算)。子ども本人がきっかけの家庭も多い(栄光ゼミナール 2025 公立中高一貫校受検編で、最初に考えた人が子ども 36.9%)
  • その後: 合格すれば 6 年一貫校へ、そうでなければ地元の公立中へ進む
  • よかったこと: 私立受験より学費の負担を抑えて挑戦できる
  • 困ったこと: 倍率が高く、結果が読みにくい(都立 10 校の 2021 年度一般枠は平均 5.13 倍、FRaU edu)

どの選択にも、両方の面があります

受験した家庭の振り返りでは、「最初からやり直すなら、そもそも受験をしないかもしれない」が 10.0%、「特に変えたいことはない」が 21.8% でした(中学受験ノートだぞう×プラスト 2026、都内の受験を終えた保護者 500 人)。

受験しないのも、途中でやめるのも、普通の選択です。どの道にも、よかったことと困ったことの両方があります。

出典

塾・調査会社の調査は、その塾に通う家庭や調査に応じた人が対象です。全体の傾向とは異なる場合があります。